「夜明けまで、ラジオ聴こ。」

特定のアーティスト1人(組)の楽曲を、ほぼノンストップでかけ続けるFMゲンキの人気音楽番組。
放送時間は、なんと「6時間」。第5週の深夜11時から翌朝5時まで、夏ならば本当に夜明けまで走りきる、FMゲンキ最長の番組です。

この非常識な番組は、あるスタッフの何気ない一言から始まりました。


2017年9月16日。

この一言に、編成担当者がすかさず返信(実は翌日)。

「第五週は、23:00-05:00まで、「夜明けまで●●祭り」ってやっちゃえば??」

どうせやるなら、だれもがやらない長時間のほうが面白いはず。「もう、選べません」というぐらい、存分に選曲させてあげよう。でも、編集に何時間かかるんだろう。人件費は大丈夫かな・・・。

編成の都合上、たっぷり時間を取りやすいのは土曜日の夜。そして週替わり番組の無い第5週。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、この時間帯はかつて「コースケとカオリンのつながるアワー」を放送していました。町中を車で走りながら放送したり、納屋工房から公開放送をしたり、USTREAM(動画配信)の視聴者が一定人数を下回ったら生放送も終わるという終了時間未定システム(エンドレスナイトを参考)を採用したり・・・。当時、ユーザーが増え始めたツイッターとも完全連動した番組は話題を呼び、近畿コミュニティ放送賞もいただくなど、各方面で評価されました。

「同じやるなら、伝説のこの時間がいい」

編成担当者がカレンダーをめくると・・・なんと第5週土曜日は、2週間後。2017年9月30日。

さすがに、これは時間がなさすぎる。
しかし、善は急げ。まずプロトタイプを放送して、皆が早くイメージできた方がいいだろう。

編成担当者はおもむろに会社携帯を取り出し、あるスタッフにメールをしました。

「ごめん、9月30日、崎谷健次郎さんで6時間選曲して。」